NDS ヴァルキリープロファイル - 咎を背負う者 - プレイレビュー   

2010年 07月 02日

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誰も望んではいないだろう『ヴァルキリープロファイル - 咎を背負う者 -』のプレイレビューです。

もう数年前のゲームですし、正直投売りされてるゲームなんでどうでもいいという感じではありますが、
このゲームはそんな価格の内容でなく、予想外に面白いゲームだったので
私的にはせっかくクリアしたしレビューを書いておこうと思った次第です。

ネタバレも含まれるので、トップからは折りたたんでおきます。
見える範囲では簡易な感想を…

とりあえずもう一度繰り返しますが、投売りされてますが、決して内容が悪すぎるということではないと感じます。むしろ好評だったVP1の戦闘システムをそのまま生かし、武器に射程という概念を持たせてキッチリシミュレーションゲームにしてる。ゲーム性という点においてはなかなかの好評価です。

ただ、疑問点はいくつもあり、シリーズファンの人がこれを望んだか?といわれればかなり微妙。
それになぜDS?という疑問もあります。これならPSPのが層にも向いてたと思うし、
ドット絵もDSソフトならレベルはなかなかだとは思いますが、VP1がすでにドット絵という意味ではかなり良く、それよりは向上させて欲しかったかな?って思います。

新品、定価で買ってればファンとしてはちょっと微妙かもしれませんが、
今の価格なら買う価値は十二分にあると思います。





★ストーリー
基本的には1の世界観であり、ストーリーを見る限りではVP2~VP1の間のお話でどちらかというとVP1本編前のお話です。1に近い世界観ということで人間が住む世界は1並情勢がひどく、かなり殺伐としてます。
今作はヴァルキリープロファイルという名を冠してはいるものの、ヴァルキリーを含め神界の連中はほぼ関わりがありません。ミッドガルドに生きる人間達に焦点が当てられてます。そういう意味でも1のストーリーに近い性質があります。

お話は主人公の親がヴァルキリーに選定され、この世界ではそれが戦士の誉ではあるものの、
家族にとっては「死」という現実だけが突きつけられ、深い悲しみを抱き、幸せだった人生が狂ってしまった…
「選定するヴァルキリーが親を連れていってしまったが為にすべてが狂った」
ヴァルキリーに対し、深い憎しみを頂いた主人公がふとしたキッカケにより、冥界の「他者を犠牲にすることで力を得る」能力を授かることになります。

この能力がこのゲームのお話の中心でもあり、ゲームシステムでも中心となります。

EDは1同様に3つのエンディングがあります。
ただ、1のCエンドはゲームオーバー的扱いだったので、そういう意味でいうとこちらは4つのエンドにはなります。
2とは違い、一応どれもが1に繋がるような話になっており、その辺は評価しますが、
エンドによってはちょっと不完全燃焼な感じ。特に本来なら良いエンドなAエンドはひたすら善良ではあったものの、なんかこうパッとしないエンドだったように感じます。
むしろしっくりくるのがBエンド。罪に対する贖罪、父親との邂逅などこのゲームでは一番ストーリー内容と合ってるエンドに感じました。Cエンドに関してはまぁバッドエンド扱いでしょうねw
これもある意味ではしっくりくるエンドではありますが、ヴァルキリー好きにはガッカリなエンドかも…w
主人公のそれまでのことを考えれば救う余地なしのエンドなんでスッキリといえばスッキリですw

ストーリーは主人公が戦闘中に仲間を犠牲にしたかどうかでルートが決まってきます。
3本の道筋が用意されていて、Aのルートを通った後にBのルートをみると、Aの裏側を知ることができるように、全ルートの時間の流れは同じに流れていきます。その為ストーリー自体は3周前提のようなもので、「あの時裏側はどうだったのか?」と複数回プレイが楽しめる内容になってると思います。
1みたいにラストあたりで分岐ということではなく、序盤からシナリオが分岐します。

個人的にはストーリーはなかなかに○でしたが、ヴァルキリーがあまり関係がなく、やはりヴァルキリープロファイルという名前を冠するものとして求められたのか?といわれるとその点はやはり微妙ですね…
クリア後のダンジョンではアーリィーが登場し、「今度こそ主役だと思ったのに」とネタにしてる一方で開発もある意味自虐してるように感じられます…w


★システム
戦闘システムはほぼ1と同じといって問題ないと思いますが、シミュレーションということもあって、武器ごとに射程の概念が取り入れられ、また戦闘前の立ち位置もそのまま戦闘に反映されるなどシミュレーションの要素もわりとしっかりしてます。

シミュレーションパートはなにかに似てると思ったらフロントミッション4,5にそっくりです。
あれのリンクシステムによく似ていて、攻撃したら射程内に敵を捉えている全員が攻撃に参加します。
4人で囲ってから1回攻撃するか、3人で一回攻撃してから次の4人目の攻撃でもう一度アタックをするか~などいろいろ戦略の幅がありました。

また面白いのが今作はオーバーアタックといって、敵のHPを0にしてからもそのまま攻撃することで"カルマ"を集めることができます。
このカルマの量で戦闘後にアイテムが報酬としてもらえます。1でいうAF的なものです。
ステージごとに規定数が定められてる為、それを下回るとお仕置きが待ってますw
ただ倒すだけではステージを攻略したということにはならず、戦闘パートでの上手な操作もステージをクリアする為に必要な要素になってるのがこのゲームの面白い点だと思います。

あとはシナリオ面にも関連のある女神の羽。仲間を次のステージからリタイアさせ(犠牲にして)超能力upというシステム。
使ってみるとわかりますが、完全にバランスブレイカーなんですが、これを使用しまくった場合はゲームオーバー、あるいはCエンド…つまりバッドエンドが待ってます。善良に生きる場合は使えないという風になかなか上手くできてますw
Aエンドなど羽が制限されてる場合はなかなか歯ごたえのある難易度で、特に1周目の場合はかなりの高難易度の為、使わずにはいられないほどでAエンド目指すのはなかなかに難しいと思いますw

羽のシステムはゲーム性、シナリオにうまく絡めたなかなかに面白いシステムだと思います。
ただ2周目でもスキル継承したのだけ余計だったかな…それのせい+装備引継ぎで2周目以降がヌルいのが残念で仕方ない。

ゲーム制に関しては個人的にはなかなか良いモノになってると思います。
ただシステムという意味ではかゆいとこに手の届かないもどかしい、ストレスな部分がちょこちょこあります。
もう少しその辺を見直してくれればシステム面ではいうことがなかったかな?と…


★音楽
これも基本的には1っぽく作ってはいるものの、使いまわしも多いのがやや残念。
ただクリア後にはちょっとニヤっとする音楽もあるので一長一短ですね~
音質はそれほど悪くもないし、スピーカーに刺して聞けばなかなかです。


★キャラクター
今作はヴァルキリーは仲間として本編中は登場せず、またエインフェリアという存在も仲間になりません。
人間はあくまで生存してる人間キャラで、そういう意味では今作は前作までとかなり色が違います。
(とはいっても、エインフェリアと生きてる人間に差なんてないんですけどねw)

キャラクターはなかなか豊富で、近接、槍、弓は同じクラスでもキャラごとに攻撃方法がかなり違うので、周回プレイでは毎回違う性格のキャラクタ-が扱えて楽しいです。
ただ、魔法キャラだけはキャラグラや微妙なステータス差以外はまるで同じ能力になってしまうのが残念。決め技も攻撃の魔法によって変わります。

私的におすすめキャラクターは(本編中、主人公除く)
圧倒的に弓のバルマー!ステータスも文句ないし、射程長いし、魔晶石稼ぎやすいで本編中の使い勝手は間違いなくNo.1!

次点はオーギュスト。
射程がかなり短く融通が利かないものの、移動は5で魔晶石も自分だけでアホみたいに稼げる良キャラクター!
ミシェルも同じ感じで魔晶石稼ぎがなかなかなんですが、オーギュストよりはやや使いにくいかな…

他は槍キャラは総じて便利、魔法キャラは最低一人欲しいといった感じかな?
強キャラはいても「こいつは弱すぎて使えない」というキャラはいないって感じです。

クリア後はヴァルキリー二人の使い勝手が異常w
フレイは間違いなく最強候補の一角。クリストフが魔晶石と炎晶石が出しやすくなかなか使い勝手が良い。
本編では涙ながらに使えなかった待望のエーリスは使ってみると移動4に槍射程と使い勝手は良いものの攻撃技が微妙すぎる…

基本的にはクリア後キャラで固めたらいいと思います。というか本編中キャラで使いたいのは魔法キャラと弓のバルマーぐらいになっちゃう…w


★ボリューム
本編は1周目は10時間程度の軽いモノですが、最低3周が必要でスキップ駆使してだいたい20~24時間ぐらいになると思います。
セラフィックゲート(クリア後ダンジョン)も1周5~7時間ぐらいですが、こちらも最高で10周楽しめるようにはなってるので、全部含めれば100時間近くは楽しめるかもしれませんが、正直ダレます…w

本編も3周目はかなりダレてきますし、セラゲも2周目からすでにダレます…w
実質的に面白くプレイできるのは30時間ぐらいかな?ちょっと周回というものに依存しすぎた感じです。


★総評
値下がりが異様に早かったので、正直クソゲー覚悟ではあったんですが、
やってみれば全然面白く、正直なんであんなにも値下がりが早かったのか?と少し首をかしげるぐらいには良いゲームだとは思いました。
ただ最初も言ったんですが、これをシリーズファンが求めてたか?といわれれば疑問符です。
特に一番はヴァルキリー自体が正直空気だった点で、このシリーズはあのキャラクターもウリなわけですし、それをまったく知らない人間の主人公+本編中では仲間にすらならないし、なにより話も最後の最後にしか絡んでこないので、これをヴァルキリープロファイルというのは微妙ですね…
ただ、世界観とかは上手く使われてることを考えると冠さなければいけなかった作品ではあるんでしょうけど、やはり微妙っちゃ微妙です…w

あとはあまりにも周回プレイでかさまししたことか…
本編中はシナリオ面だけなら3周楽しめるが、戦闘自体が引き継ぎのせいで消化試合になってたのが非常に残念…1周目と2周目で難易度が変わりすぎてるので、せめて2周目以降用にハードモードが欲しかったかな?と…

面白いゲームなのになにか足りないとこが多かった…といった具合ですね。
おすすめできるかどうかでいえば…今の価格帯なら是非!といった感じです。
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by diehappy | 2010-07-02 07:32 | ニンテンドーDS

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